Marty Friedman / Dragon's Kiss

マーティ・フリードマン / ドラゴンズ・キス

Marty Friedman(Dragons Kiss)
全力坂の魅力がわかる唯一無二の外国人ギタリスト。
Track List
1.Saturation Point
2.Dragon Mistress
3.Evil Thrill
4.Namida (Tears)
5.Anvils
6.Jewel
7.Forbidden City
8.Thunder March


日本のお茶の間でお馴染みのギタリスト、マーティ・フリードマンの1988年発表のソロアルバム。オールインストです。

ジェイソン・ベッカーとのツインギターメタルバンドCacophonyの「Speed Metal Symphony」('87)を出した後のアルバムで、ジェイソンもですが、かなり短いスパンで出しています。
しかも翌年('89)にはまたCacophonyの「Go Off!」を出すわけですからその創作ペースの早さに驚きます。

そのようなハイペースでも、彼らのアルバムはどれも、ただギターリフに歌を乗っけたようなシンプルなロックやメタルではなく、他にはないユニークさや革新的なアイディアを追求しています。

本作はマーティがCacophonyを始める前から取り掛かっていたようですが、いくつかのアイディアはCacophonyに流れたりしたとのこと。というかアイディアは大体Cacophonyで使ってしまって、あまりネタが無かったみたいなことをヤングギターの増刊か何かのインタビューで見ました。

収録曲の楽曲構成は入り組んでいながらも先に紹介したジェイソンのソロアルバム「Perpetual Burn」よりはもう少し聴きやすい作風です。
当然ながらCacophonyやジェイソンのソロに匹敵する濃密さですが、やはり若干の年の功というのもあるのか、音楽的な情報量が多くても彼のアルバムのほうが各楽曲のキャラが立っていると思います。


ギタープレイ的には圧倒的個性のピッキングフォームから繰り出されるメロディアスなプレイと泣きのヴィヴラート、トレモロアームは使わないという頑固さなど、彼の現在のプレイスタイルとさほど変わりません。

アルバムはブリッジミュートの効いたザクザク刻むリフの上をエキゾチックかつアヴァンギャルドな旋律が駆け巡る1・Saturation Pointでスタート。リフの隙間から微かに聴こえるクリーントーンのギターによるアルペジオが良い味出してます。

その雰囲気を引き継いだままアジアンな妖しいメロディーのへヴィメタルチューンの2・Dragon Mistress。

Cacophony髣髴の不協和音ハーモニーからスラッシーなファストテンポで突っ走る3・Evil Thrill。

そこまでやるか!とツッコミ不可避の大仰な泣き、いや哭きのギターを聴かせる4・Namida (Tears)。

ジェイソンとの共作のスローチューン6・Jewelも両者ともに圧倒的な哭きっぷりですが、本作の中では一番ネオクラシカル風のメロディーと言えるかもしれません。

7・Forbidden Cityは8分越えの大作で、途中激速変拍子に変化したり、構築されたギターワークのみならずディーン・カストロノヴォのドラムも聴きごたえ抜群のプログレスラッシュインストな一曲。

ラストは少なくとも当時のシュラプネル系ギタリストが誰もやらない(笑)、明るいメロディーラインのライブでも定番の曲。滑らかに進行するコード、優雅に唄うギターなのにバッキングはへヴィさを保っています。

改めて聴いてみると意外にスラッシュメタル的なテンポのセクションが多い印象です。サウンドもシュラプネル系アルバムにしてはかなり重苦しい部類に入ります。


そして現在のマーティよりも、もっとあからさまに異国情緒溢れるメロディーラインなので、エキゾチックな音階を使いたいギタリストには大いに参考になるでしょう。彼の深い音楽知識と探求心、ユニークさが際立つへヴィメタルインストの名盤です。


イントロの不協和音を楽しめるかどうかなんですよ、ええ…。
★Evil Thrill


打って変わって口ずさめるほどキャッチーなメロディー。
★Thunder March


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